水痘(水ぼうそう)



概要

  • 水痘・帯状疱疹ウイルスが患者の咳やくしゃみで飛び散り、それを吸い込んだり(飛沫感染)、患者の水疱が破れて出てきた液に直接触ったりする(接触感染)、ことで起こります。
  • 感染してから、発病するまでの期間は10~21日間です。
  • うつしやすい時期は、発疹の出る1~2日前から、発疹がかさぶたになるまでです。


症状と経過

  • 37~38度くらいの熱とともに、まず赤い小さな発疹が出ます。
  • この発疹は、水が入ってプクッとふくらんだ3~5mmの水疱になり、かゆみがとても強くなります。
  • 水疱は2~3日でしぼみ、黒褐色のかさぶたになって、1週間くらいで治ります。
  • 水疱は次々に出来るため、時期によって、赤い小さな発疹、水疱、かさぶたが同時に存在することになります。
  • かさぶたが取れた後の皮膚には、しみのようなものが残りますが、数ヶ月で自然に消えます。熱はふつう3~4日で下がります。


合併症 と 治療

  • 皮膚への細菌二次感染や肺炎を時々起こします。まれに、水ぼうそうのなおりかけに小脳炎/急性小脳失調を起こし、ふらついて歩けなくなることがあります。
  • また、水ぼうそうは治ってもウイルスは長く体の神経節細胞内に留まっているため、何年か後に帯状疱疹(帯状ヘルペス)という病気を起こすことがあります。
  • 成人が水ぼうそうにかかった場合は肺炎の合併も多く、重くなることが多いです。
  • また、出産5日以内~出産2日後の妊婦さんが水ぼうそうにかかった場合は、生まれた赤ちゃんが重症の水ぼうそうになるため、集中的な治療が必要になります。
  • 治療:水疱部はかゆみが強いため、塗り薬を塗ります。また、発症後2日(48時間、遅くとも72時間)以内では水痘・帯状疱疹ウイルスに効く抗ウイルス薬アシクロビル(ゾビラックスなど)、バラシクロビル(バルトレックス)を内服します。さらに、細菌二次感染を起こした場合は、抗生剤を使います。


予防接種

  • 1歳から注射できます。水ぼうそうにかかったことのない1歳以上が対象です。
  • 水ぼうそうにかからない予防効果は70~90%ですが、かかっても軽症で済みます。
  • 海外では、予防効果がより高い2回接種が一般的です。1歳台と1年後、1歳台と年長頃など、受け方は国によって違いがあります。
  • 副反応はほとんどありませんが、まれに、発熱、注射部の発赤、腫れがみられます。