風疹



概要

  • 風疹ウイルスが喉や鼻から入って起こる(飛沫感染)、全身性発疹性の病気です。
  • 潜伏期:14~21日


症状と経過

  • 全身に、3~4mmのやや盛り上がった赤い発疹がたくさんでます。3日目ぐらいがピークで消えはじめます。
  • 同時に熱が出ますが、微熱や熱がない場合もよくあります。
  • 結膜炎をおこして、目ヤニや結膜充血が起こることもあります。
  • 首のリンパ節が腫れるのが特徴的です。
  • 流行期以外では診断が難しいことも多く、その時は血液で風疹抗体価という検査をして診断をつけます。
  • まれに(3~10%)、2度以上かかることもあります。


合併症

  • 成人では関節炎をおこし、関節が痛んだりすることがよくあります。
  • まれに脳炎を起こし、脳の後遺症を残すことがあります。
  • まれに血小板減少性紫斑病を起こし、血液の血小板が減り、皮下の出血斑(紫斑)がでます。


予防接種

  • 1回目の標準年齢は1歳~2歳未満です。はしかとの混合ワクチン(MRワクチン)として接種します。2回目を小学校入学前の、年長さんの時期にうけます。
  • 風疹は、比較的軽い発症ですが、年長児や成人では重くなることもあります。
  • また、妊娠初期にママが初めて感染すると、おなかの赤ちゃんが先天性風疹症候群になる危険性があります。
  • 1歳を超えたら、忘れずに接種するようにしましょう。

    *先天性風疹症候群とは?*
  • 母親の風疹ウイルスが胎盤を通過して、赤ちゃんに感染し、発生中のいろいろな臓器に奇形を起こします。
  • 妊娠初期が特に危険で、妊娠2カ月では白内障、先天性心疾患、難聴、3カ月で先天性心疾患、難聴、5カ月までは難聴をもった赤ちゃんが、20%程度で生まれる可能性があります。