- 皮膚への細菌二次感染や肺炎を時々起こします。まれに、水ぼうそうのなおりかけに小脳炎/急性小脳失調を起こし、ふらついて歩けなくなることがあります。
- また、水ぼうそうは治ってもウイルスは長く体の神経節細胞内に留まっているため、何年か後に帯状疱疹(帯状ヘルペス)という病気を起こすことがあります。
- 帯状疱疹:脊髄神経などに潜伏感染(症状はないが一生ウィルスがいる状態)した水痘ウィルスが再活性化しておきます。感染した人の免疫力が落ちた時に再活性化しやすいですがはっきりした誘因がないこともあります。
- 症状:皮膚に痛みや痒みを伴う水泡が集団でできます。ほとんど体の片側にしかできません。胸部が多く、頭部・顔面、腰臀部にもできます。1歳未満で水痘にかかった人は小児期に帯状疱疹を発症しやすいと言われています。1~数週間で自然治癒します。
- 治療:抗ウィルス薬の内服や外用を行います。
- 感染拡大防止:水痘の免疫がない人が帯状疱疹の皮疹に触れると水痘ウィルスに感染することがあります。このため発症者は病変部位を服でおおうようにします。水痘と異なり出席停止基準は決まっていません。
- 成人が水ぼうそうにかかった場合は肺炎の合併も多く、重くなることが多いです。
- また、出産5日以内~出産2日後の妊婦さんが水ぼうそうにかかった場合は、生まれた赤ちゃんが重症の水ぼうそうになるため、集中的な治療が必要になります。
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