とびひ(伝染性膿痂疹)



概要

  • 皮膚表面に細菌が感染し、水疱や発赤、びらんができる病気です。
  • かゆみが強くひっかく子どもも多いです。
  • その広がり方から「飛び火」とよばれます。初夏から夏にかけて乳幼児~学童によくみられます。


原因と症状

  • 大部分は黄色ブドウ球菌が原因で、一部は溶血性連鎖球菌が原因になります。
  • 伝染性膿痂疹は原因となる細菌や発疹などの症状から水疱とびらんを特徴とする水疱性膿痂疹と、黄褐色の比較的厚い痂皮を特徴とする痂皮性膿痂疹とにわけられます。
  • 特に2~3歳児に多く、6~9月の高温、多湿期に多発します。発疹はかゆみがあり、口のまわりや腕や足にできやすく、全身に広がりやすいです。


治療

  • 抗生剤を内服します。また患部は清潔にして抗生剤入り軟膏を塗ります。ジュクジュクする場合は、上から亜鉛化軟膏などをさらに塗り菌が飛び散るのを防ぎます。
  • 適切に治療すれば一週間程度で治っていく場合が多いです。
  • 伝染力が強く、タオルやお風呂、プールを介して伝染します。タオルを共有しない、お風呂は最後にするかシャワーを利用する、皮膚を清潔にする、爪を切る、手洗いを励行するなどの注意が、伝染の広がりを防ぐためのポイントとなります。